ヴァンデンプラ プリンセス の オーバーヒート修理 [英国車のメンテ]
前回 電気係トラブルで修理させて頂いたヴアンプラが今回はオーバーヒートで入庫。(8/21日)
水温計の針は上端の方に有り ノッキングもしていて かなり ヤバイ感じ、、、、。
ヘッドやシリンダーブロックが歪んでしまったら取り返しのつかないことに、、、、、、、。
確かに ここ最近の気温は37℃~38℃と古い英国車にとっては過酷過ぎる条件。
英国車ならずとも人間もオーバーヒートです。
しかし いくらなんでも水温の上がり方が早すぎる。 冷えた状態からエンジン始動で1~2分で
水温計の針は天辺付近まで跳ね上がる。 電動ファンも全く効果無し。
前にも確認したのですが、ラジエター内のクーラントは錆も回っていないようだし、量も問題無し
穴あきや漏れは無さそうです。 ファンベルトがテンション不足でキューキュー音を立ててますが
そう言うレベルの問題では無さそうです、、、、、?
とにかくラジエターを外してみましょう。(もちろん完全に冷めてからですよ~。)
な~るほど、、、納得です ラジエターコアに付いたファンブレードによる干渉キズ!!
原因はウオーターポンプです。 通常はポンプのシールが駄目になり、 クーラントが漏れて
くるのですが、 この古い個体はシール自体は頑丈な様で全く漏れは見当たらないものの
シャフトのプーリー ハヴ部分が破損してしまってます。 その為低回転では回ってはいても
回転が上がり負荷がかかると力の弱い方にベルトのテンションの力が逃げて共締めの
ベルトプーリー及びファンブレードが首をふってしまうみたい。回転方向の軸滑りもあったみたい。
おそらくポンプ軸は回ってはいるものの流量はすごく少なかったんだろう。
プーリーに隠れて見えなかったウオーターポンプの削れてしまってる干渉部分。
ウオーターポンプを含めて長~い間下ろされていないであろうエンジン・ミッション
ポンプの取り付け面とシリンダーヘッドのバイパスホースの差し込み口を綺麗にして、
新しいウオーターポンプに交換。
ラジエターは国産品の トリプルコア を使って リビルト しました。
ロアーホース・アッパーホース・バイパスホースもけっこうくたびれてます全て新品に交換です。
念のため サーモスタット と ファンベルト も交換して作業終了。(サーモは32℃が付いてました。)
外気温37,5度の中 クーラーのスイッチ最強で いざ試乗。
水温計の針は 2/3 位置で安定していますし ノッキングも無くなり快調です。
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ヴァンデンプラ プリンセス の スターター系トラブル [英国車のメンテ]
めずらしい車がトラブルで入って来ました。
スターターが回らず、バッテリーも確かに弱いのですが、ブーストしてもセルが回らないです、、、、と
さっそく点検開始!
直接セルモーター側に(+)をブーストさせてみると弱いもののセルは回ります。
セルモーター自体は悪くなさそうです。
イグニッションスイッチ、か? もしくはソレノイドスイッチ、 どうやらこの辺りが怪しいですね、
古い車にはよく有りがちなトラブルで熱による接点の焼けで電気が流れなくなってしまう症状。
イグニッションスイッチの裏側、端子部分も焼けが無いか入念に点検します。
この辺は大丈夫のようです、念のため接点復活剤をスプレーしておきます。
これはバックランプスイッチでニュートラルスイッチはギヤレバーの真下にあります
そのニュートラルスイッチも同じように点検します。
実は本来ならばあまり良い状態ではなかったので交換したかったのですが、
この部品が簡単に入手出来なかった為 今回は出口の配線のハンダ修理にさせて頂きました。
次はソレノイドスイッチです。
これはイグニッションスイッチからの電流でスターターモーターへ大電流を送るために、
いわばブレーカーを入れる様な役目をするもので、このお車はA/Tなので
ギヤポジショニングスイッチからの信号も入る端子が付いてます。(ニュートラル以外では通電無し)
どうやらこの辺りがかなり怪しくなって来ました。
右側が新品! この部品とバッテリーを新品にして作業終了。 一発始動です。
今回修理と同時に、フェンダーミラーの付け替えを依頼されました、mini用のルーカスミラーが
付いていましたが、これをTEXの角型に、アームもストレートのロングステムに変更します。
TEXミラーはスプリングによる可動式アームなので取り付け穴も13mmと大きくする必要があり
ルーカスミラーの穴を大きく開け直すことになります。
穴あけした部分はちゃんとサビ止め処理をしておかないと後々困る事になりますからね。
交換前と交換後です。
TEXの方はしっかりフェンダー部分より張り出していますので左下後方の視界もバッチリですね!
やっぱりヴァンプラはこっちの方がシックリきますね~
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