mini cooper ミッション大破 修理レポート [Mini メンテ]
95年式mini cooper が走行中突然 ゴン と言う音と共に走行不能に・・・。
降りて下を覗けば オイルの海! 即入院 !
丁度この頃の mini はA/TもM/Tもデファレンシャルのトラブルが非常に多く、
と言うよりは全車? 過去にもタータンなどで3~4台同じような経験が有ります。
デフのピニオンが異状に摩耗して走行中 ゴロゴロ と音がしてそのまま走行を続けると
最終的にはピニオンシャフトが折れて、デファレンシャルが大破してしまうのです。
構造自体はもっと以前の物から変更無しなので、材質の問題だと思うのですが・・・。
今回入庫した 1.3 I cooper M/T もまさしく同年式、とにかくエンジンを下ろします。
心配が的中!
折れたピニオンがデフケースを突き破ってアルミのミッションケースに大穴が開いてます。
ブロック前面のオイル漏れはオイルプレッシャースイッチ、これは交換で治るので
さほど問題ではないのですが・・・。
実はこのミッションケース、部品取り寄せが不可能なのです、以前はローバー純正で
13万位で入手出来たのですが現在、物は有りません、リビルトされたミッションを
アッセンブリで交換っていうのが手っ取り早いのですが、その場合破損していない
ケース付きミッションとのエクスチェンジなのでそれも不可能。
中古のミッション、アッセンブリを使ってオーバーホールして組み上げるしかなさそうです。
なるべく費用を抑えてうまくいくように、ユーザー様とご相談させて頂いて
当店にあった中古の90年1000ccのミッションを使って組み上げる事にしました。
ファイナルのギヤ比が違うので破損した方のファイナルが生きていればいいのですが・・・。
新品のファイナルだけでも7万以上しますからね。
分解していく時は、各部の状態を点検しながら進めていきます。
クラッチのダイヤフラムスプリングの段付き摩耗もレリーズベアリングと共に要点検。
プライマリーギヤラージシールからもオイル漏れがみられます、このエンジンは長い間
下ろしていなかった様です。
プライマリーワッシャーのクリアランスも要点検課題、あまりクリアランスが大きい様なら
組込み時に要交換です。
ミッシヨン本体からデファレンシヤルを取り出して分解した所です。
デフケースの中でなにがおきたかが良くわかります、 すり減ったピニオンシャフトが折れて
スラストブロック (ピニオンギヤ間に挟まってる六角ナット状の物) も破損してしまっています。
ケース内側 (ピニオンが収まる所の窪み) も削れてしまってます 。(示している所)
幸いファイナルギヤ及び本体ギヤ、カウンターギヤ及びカウンターシャフトは1000cc中古
ミッションの物より程度が良かったので、ボークリング2個とアイドラギヤワッシャ、ベアリング
等の新品交換にて既存の物を再使用、アルミのミッションケースとデフケース及びデフサイド
のシムは1000cc中古を使って、ピニオンギヤ・ピニオンシャフト・サイドギヤ・スラストブロック
及び全ワッシャー類を新品にして組込みました。
車に積み込んだら試乗とナラシです。
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