Mini ハイローキット 組込みレポート [Mini メンテ]
車検で入庫した BSCC Ltd 新車でご購入後12年が経ち
走行距離は12000kmと少ないものの各部の腐食やへたりはさけて通れない。
そのひとつがゴムの塊りでできているサスペンション(ラバーコーン)だ。
後ろはともかくフロントはエンジンがあり熱の影響も受けやすいため、
へたって潰れてしまうのだ。そのため車高はどんどん低くなる。
最低地上高が9cmにみたなくなり車検も通らないし、それ以前にホイールアライメントも
メタメタです。 元々MINIはサスペンションストロークが極めて少なく、
(当時としては少スペース、重量軽減に大きく貢献したのだろう。)
「ゴム毬の様によく跳ねる」 と言われるのは、そのためですが私は それはそれで
MINIらしくてとても好きな所でもあります。
最近はそれを嫌って金属のコイルバネに交換する人も多いですが一長一短ありますね。
今回はラバーコーンはそのまま使用し Hi/Lo キットを組み、へたって縮まった部分を
アジャスターで補ってあげる事にしました。
ゴムのへたった部分は取り戻せないので本来の足回りとはいかないものの
施工前よりは全然良くなるのです。
だいたい Hi/Lo キットはローダウンするために使うのではなく
下がってしまった車高を元に戻すためのKITとして存在してた理由でしょうからね。
それではフロントサスのバラシといきましょう。
まずはサブフレームとボディをサスペンションのアッパーサポートの所で
固定している大きなボルトを外します。
左側はどうにか、サスペンションコンプレッサーが入りますが、
右側は真上にクーラーのレシーバーがある為いったん取り外す必要があります。
この長~いボルトみたいなのがスプリングコンプレッサー。
この長~いボルトの先を先程の穴の上からラバーコーンの頭部分のネジに差し込んで
(新タイプは粗めのピッチですが古~いタイプのラバーコーンは細目ピッチになってます)
筒状のタワーと上部のハンドルで締めこみラバーコーンをサブフレーム上部に引っ張り
縮めてやる。こうしないとアッパーアームとラバーコーンの間にあるラッパ状の
ストラットが外せない。
実はこのストラットをネジで長さの調整ができる物に交換するのがHI/LOキットです。
ステアリングラックのブーツがオバケちょうちん状態だったので同時に交換しました。
交換にはタイロットエンドを一時外す必要があり組んだ後アライメント調整が
必須ですが、足回りと同時にやれば手間が一度に...。
ノーマルストラットを外すにはショックアブソーバー及びアッパーアームがサブフレームに
あたる所に付いているリバウンドバッファーを外しておく (より大きく開口できるように。)
それでもすんなりと外れてくれないのでバールなどでこじって引き出す。
HI/LOを入れる時は短くして入れればいいので楽です。
それとアッパーアーム上面に埋もれている古いナックルカラーを取り外します。
(HI/LOキットには新しいのが付いているので...。)
これがなかなかしつこく外れないが、根気よく手を抜かずがんばりましょう。
ラバーコーンの窪みにピッタリ収まる様に注意しながらスプリングコンプレッサー
を徐々に緩めて外します。(少しコツがいります)
HI/LOが収まればアジャスターを伸び側に調整して一旦試乗します、
なじむと若干 車高がさがるのでそれから車高の調整をします。
左側は以上で組込み終了...各部のグリスアップとアライメント調整をします。
BSCC Ltd はノーマルでもコニーのショックアブソーバーが付いています。
赤色がアクセントになってますね。右側は次の機会にアップします。
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